徹底分析、足利銀行

足利銀行に見る経営破たん

銀行も金融を生業にしているだけで、その実態は株式会社です。そのため経営不振におちいると財政が傾き、最終的には経営破たんとなります。もっともそうならないように金融庁が検査・監督しており、経営に不審がある場合には業務改善命令などを出して軌道修正を図ります。経営破たんはそういった措置も追いつかなかった場合に発生します。何を隠そう足利銀行も2003年に経営破たんしています。

今まで経営破たんした銀行は第二地方銀行が多く、石川銀行や中部銀行、新潟中央銀行などが破たんしています。しかしまれに大きな銀行が破たんすることもあり、かつての都市銀行である北海道拓殖銀行や地方銀行の足利銀行などが経営破たんに陥っています。銀行が経営破たんに陥った場合、別の銀行に業務を譲渡したり、売却されて新しい銀行になったりします。

経営破たんの原因は不良債権がかさんだりというケースが多いです。とくにバブル期に融資が増え、バブル崩壊後に不良債権が増えて経営破たんした銀行が多いです。実際1997年から1999年にかけて実に8つもの銀行が経営破たんしています。バブル後に不良債券が増えた理由は、バブル経済の波に乗って事業拡大し融資を受けた企業が、バブル崩壊後に軒並み事業に失敗したことが原因です。借りた融資を返すことができずに不良債権となってしまったのです。

足利銀行も例外ではなく、バブル期に融資事業拡大を図ったうえに事業拡大もおこなったため、バブル崩壊後に深刻な経営不振に陥ってしまいました。あっという間に債務超過が発覚し、国によって一時国有化が決定しました。このように過剰なインフレによる融資の需要拡大、それによる野放図な融資が経営破たんの原因です。しかしながら銀行が融資をおこなわないと企業の経営にとって不利になるため、企業が成長しやすい好景気の際に融資をおこなわないのも問題なのです。