徹底分析、足利銀行

足利ホールディングスとは

足利銀行は経営破たんした後、受け皿となるスポンサーを公募しました。結果足利銀行は野村グループが新たに設立した足利ホールディングスに売却されました。経営破たんした銀行は業務譲渡するか、売却されて銀行名が変わるのがほとんどですが、足利銀行の場合は親会社が変わっただけで名前を既存のまま維持するという異例の措置が取られました。名前が変わることによって旧名が築いたネームバリューがなくなることを防ぐためです。

足利ホールディングス http://www.ashikaga-hd.co.jp/

足利銀行は全ての株を足利ホールディングスに売却したため、足利ホールディングスが株主となり、国有化も解消、通常の業務に戻っています。このように受け皿にするために持株会社を設立して経営破たんから脱出するというのは珍しい例です。持株会社というのは会社を支配する目的で株式を所有する会社のことで、過剰な支配を危惧して禁止されていましたが、1997年に解禁され足利銀行の破たんに効果を発揮しました。

足利ホールディングスのような持株会社のメリットは、利益などに左右されない効果的な経営戦略をおこなえることなどがあります。足利銀行は足利ホールディングスの子会社となり、親会社の足利ホールディングスが経営戦略を考え、足利銀行は金融事業に専念できるのです。その反面子会社の立場が弱くなりやすいので、独裁にならないよう注意する必要もあります。しかしながら一度経営破たんした足利銀行からすると、第三者の視点で経営方針を決めることができるシステムは非常に有効です。

単純な業務譲渡や売却だけで清算されてしまうことも多いなか、わざわざ持株会社を作って体制から変えるというのは、経営破たんからの立ち直り方としてはとても建設的です。しかしながら経営破たんから11年経った今でも「過去に経営破たんした銀行」ということで顧客から警戒されがちなので、今後の動向が注目されます。